交通事故の被害者が半年後に症状が悪化したと言ってきた!どのようにするのがベター?

交通事故で怪我をすると見えないダメージを負っていることがあります。半年後に症状が悪化したというケースもあるのです。仮にそうであったとしても、被害者は症状悪化が事故と因果関係があると証明する必要があります。

保険会社は因果関係を認めないと支払を拒否するでしょう。ここでは半年後に被害者が症状が悪化したと言ってきたときの対応について解説してきます。

交通事故の被害者の代理人は誰がなれるのか?

精密検査を病院で受けてもらう

事故の半年後に症状が悪化したということは、事故直後の診断で見落としがあったということです。

そのため、どんな見落としがあったのかを病院で見つける必要があります。被害者が精密検査を受ければ、症状が悪化した原因が分かるかもしれません。

被害者のためにも精密検査を受けるようにしてもらうことがベターです。ただし、原因を突き止めるために精密検査を受けるなら、当初受診した病院とは別の所にしてもらいましょう。同じ病院では診断も同じになる可能性があるからです。

見落としを再度見落とすというケースは少なくありません。別の病院であれば新しい角度で症状を見てくれる可能性が高いです。症状悪化の原因が突き止められれば、事故後すぐの受診で見落としがあったのかが分かります。

しかし、原因が突き止められないときは対応が難しくなります。事故との因果関係が不明なままだと保険会社は対応してくれないからです。また、病気の原因は分かっても事故との因果関係は不明と診断されるかもしれません。

被害者は因果関係があったことを証明する必要があるのです。加害者は最初に連絡をもらったら精密検査を受けるように勧めましょう。精密検査を受けて事故との因果関係を証明しないと、保険会社も動かないと伝えます。

事故との因果関係をはっきりさせる

事故との因果関係を証明するために加害者ができることは何もありません。下手に手を出すと余計な混乱が生じることも多いです。一方、被害者は医師と相談しながら事故との因果関係を証明する必要があります。精密検査を受けて、症状悪化の要因を精査します。

そこで見つかった原因が事故を起因としているかは医師の判断になるでしょう。ただ、因果関係を証明するのは難しく、医師が交通事故とは関係ないと言う可能性は高いです。

しかし、事故当初に明らかに誤った診断をされていたなどのケースは別です。間違った診断をしていたとなれば、時間が経ってから症状が悪化することも可能性としてあります。そのようなケースでない限り医師が因果関係を証明できるのは限られた場合だけになります。

時間の経過で身体の変化を予想するのは難しいからです。定期的に通院をしていて、証拠となるレントゲン写真などが残っていれば因果関係を証明できるかもしれません。例えば、脳が段々と縮まっていく写真などです。証拠写真があれば、症状悪化の原因が特定できるでしょう。

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保険会社に任せる

症状が悪化したと被害者から連絡があっても、保険会社に任せるという選択肢があります。対人賠償保険に入っているのであれば、症状が悪化したとしても保険会社が対応してくれます。保険会社は支払いが発生するかもしれないため、徹底した調査をするでしょう。

事故後に時間が経ってから症状の悪化が認められた例は少なく、因果関係の細かい点まで調べます。被害者との交渉も保険会社が対応してくれるので、任せてしまった方が安心です。

保険会社は交渉の経験も豊富ですから、交渉でトラブルになる可能性が低いです。ただ、保険会社に任せるとしても、経過情報をもらうようにしましょう。被害者から直接加害者に連絡してくることも考えられます。そのときに情報がないと間違った対応をしてしまうかもしれません。

被害者からすれば、加害者が責任をもって対応するが筋だと考える人もいるのです。

話を聞きながら保険会社に問い合わせるように誘導するようにしましょう。

直接被害者と連絡を取らないようにする

被害者から直接加害者に連絡をしてくる可能性は少なくありません。特に症状が悪化した当初は保険会社よりも加害者に連絡をする確率は高いです。加害者としてはどう対応したらいいのか困ってしまいます。直接連絡が来たら保険会社に任せていますと言いましょう。

加害者が被害者と直接対話をすると、感情的になってしまうことが少なくありません。感情的な話し合いはトラブルの原因になることも多いです。そう考えると、保険会社に任せるのが無難です。保険金を支払うのは保険会社ですので交渉も対応してくれるでしょう。

ただ、感情的になった被害者は加害者を敵視して連絡をしてくることもあります。特に保険会社との交渉が上手くいかず保険金の支払いが受けられないとなれば、加害者にターゲットを変えるかもしれません。加害者としてできることは何を言われても、保険会社に任せていると言うことです。

言質を取られると問題になることもありえます。余計なことは言わずに被害者をなだめる役に徹しましょう。

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弁護士に相談する

弁護士に相談するのは最終手段です。基本的には保険会社が対応してくれて交渉は進んでいきます。症状悪化のために保険金を支払うとなっても保険会社が支払います。しかし、症状悪化によって法的責任が発生したとすれば、弁護士に相談することが必要になります。

弁護士に相談するのは症状悪化が事故と関係があると分かってからです。因果関係がはっきりしない状態では弁護士も動けないです。ただ、前もって相談しておくと弁護士も情報を集めやすいでしょう。また、弁護士に相談するなら交通事故を専門に扱う弁護士に依頼しましょう。

時間が経ってからの症状の悪化は専門的な知識と経験が必要になるため、経験が浅い弁護士では難しいケースも少なくありません。裁判になることも考慮して弁護士に依頼しておきます。示談で済んでいた交通事故が症状悪化で被害者の意識に変化が生まれるかもしれません。

裁判をしてでも慰謝料を増額しようと考えることもあるのです。そうなったときに弁護士は役に立ちます。

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事故から半年後に被害者に症状が悪化したと言われたときの対処法のまとめ

症状が悪化したと被害者から言われたら、被害者は精密検査を受けて因果関係を証明するように伝えましょう。因果関係がないと保険会社も動いてくれないと言います。ただ、保険会社に任せて被害者とは直接連絡を取らないようにする必要があります。

感情的になってトラブルを起こす可能性があるからです。冷静に対応することが加害者には求められます。